10年前の自宅の家づくりを当時のblogをもとに振り返り、10年後解説付きで配信中ーー
これから家づくりを考えている方へ、何かの参考になれば嬉しいです!
[おうちで家づくり 058]
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一階の壁の仕上げは、「薩摩中霧島壁」という、火山灰が原料の左官壁にしました。
(色は、みなさんお馴染みの「SN-2」!)
この製品の特徴は「100%自然素材」であること!
主な原料の火山灰は、約2万年前に噴火して出来た「シラス」と呼ばれるもの。
この火山灰を壁に塗るには、「つなぎ」が必要です。
つなぎも自然素材でなければ、100%とは言えません。
塗られてスグの壁を見てみると、
このボックスの右側に「ヒゲ」のようなものが見えます。
これが、中霧島壁のつなぎ材、海藻のり、麻スサだったりします。
つなぎ材まで自然素材とは!
こうした徹底ぶりと、調湿効果、消臭効果に優れているということ。
以前から使いたいと思っていたし、嫁さんからも強いリクエストがありました。
このテープで、実際に塗る面の際を養生していきます。
迷いなく、一発でビシッと貼られていきます。これも職人技!
そして、塗られていきますーー
今回は「刷毛引き」という仕上げ方。
鏝で塗られた表面に、このようにホウキで模様をつけていきます。
世界にたったひとつの、わが家の壁が出来上がっていきます。
今回は、中霧島壁を塗ってもらった佐野左官さん。
ありがとうございました!!
実際の雰囲気、質感、色合い・・・
完成見楽会の時に、確かめてみてください!
それでは!
【左官工事!!(薩摩中霧島壁) 100315】
-----【10年後本人解説】-----
中霧島壁とビニールクロスの家を住み比べての感想ではありませんが、この壁にして本当にヨカッタですね。10年経っても心地良い。
今年は特に梅雨が長かったですが、そこまでムワッとした感じにならなかったのは、この壁だったことも影響していると思います。
ただ、わが家の中霧島壁には、特に子どもたちの「暮らしのあと」はしっかりと刻まれています笑 「通常の暮らし」の中で、この壁に触れるとボロボロ落ちてきてしまう事は無いですが、「削ろう」という明確な意思をもってやると削れます。
その辺りをどのように考えるかは色々あると思いますが、小3の長男が高校生になったくらいで、全体的な補修を考えようかな・・・ くらいに思っています。
もう一点、「暮らしのあと」は各家庭で差がありますが笑、このような左官仕上の壁では、「ヘアクラック」と言う細いヒビが入る可能性があります。補修するまでのスキマでもないですが、そのような特徴もふまえた上で、選んでもらえると良いと思います。
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それでは!
(ガイド 新)