多摩産材の育つ山と製材所に、行って来ましたーー①
気持ちのイイ秋晴れのもと、「多摩産材」の育つ山と製材所をめぐるバスツアー
「山と木を見に行く森林バス見楽会」で秩父方面に行って来ましたーー
マイクロバスを降りて、伐採現場までは山道を少し歩きます。
この道は、この後で登場する「プロセッサー」という造材する重機も通ります。
伐った木を運び出すために、こうした道を整備するのが本当にタイヘン!!!
それを、少し感じてもらえればと思い、歩いてもらっています。
10分~ほどで、伐採現場に到着。
午前中のハイライト、今回は樹齢50年以上の桧の伐採です。
うわー、シャッターのタイミングがあーー(ちょうど伐り倒された時)
同じ方向に安全に伐り倒す技は、長年の経験が大きくものを言います。
もう何回も見ている光景ですが、
50年の木が目の前で伐り倒される瞬間、やはり伝わって来るものがあります・・・
枝打ちと、運び出すためにある程度サイズの切って行く造材作業を行うのが
「プロセッサー」!!
手足のように自在に動かす姿に、皆さんからも声が上がります。
伐りたての木を、触ってみようーー
春と秋を比べると、春の時の方が水を吸い上げているので、
木の皮がむきやすかったり、触った感じもまた違います。
(ということで、春の回もみんな来てね笑)
今日の思い出に、伐りたての輪切りをプレゼント!
家に帰ったら皮をむいて、しっかりと乾かしてくださいねーー
以前は人の手で造材を行っていたということで、危険を伴う作業でもあったそうです。
作業効率だけでなく、山の皆さんの安全ということからも、
プロセッサーの果たす役割は大きいわけですね。
山の中ではいろいろなことを学べます。
ここで問題。桧と杉の葉の違い。
どっちか、わかりますかーー??
ムク(複合フローリングではなく一枚もの)の床板などで、
節が入っているもの、節が少ないもの、無節とあるのですが、
「節」は枝の部分なので、節を無くしていくには、
これくらいの時に枝打ちをしていくなど、手間がかかっています!
ウッディコイケの小峯さんは、
毎回いろいろなエピソードを話してくれますが、
今回は、昔山で迷ったら切り株を見ると方角がわかる・・・
という話は「ウソ」!!
日の当たる南側がより成長するので、年輪の幅が広いほうが南側・・・
ということなんて、全然なくて、
そもそも、年輪が偏る場合は木の傾きや重心によるもので、
方角とはまったく関係が無いが正解!
ちなみに南側が成長するのではなく、
木は光合成のために、太陽の光が当たる方に枝を伸ばしていく
という話を聴いてから山を見ると、
たしかにそうなっているーー
こうやって、知識と景色が同時に入ってくると、
そういうことかーー と、深く実感できて、面白い。
ここで、午前中の見学が終了。
プロセッサーがこの道を上がってくるのは初めて見た~~
つづく。
(ガイド 新)