今回の伐採現場への道は、いつもよりも傾斜があったかと思います。
参加者の皆さん、お疲れさまでした!!
でも、ここにも意味があって、
木を伐るための準備、そして伐った木を運び出すためにも必要な
「道」をつくるのが、超大変!!
それを少しだけでも、皆さんとも共有したくて、
毎回山を歩いてもらっています。
お腹もそろそろ空いてきたところで、美味しいお昼ご飯の会場へ!
秩父の美味しい豚肉と野菜を、
アッチアチの石の上で焼いて いただきます。
見るからに、きめ細やかーー
美味し!!!
午後の見学は、まず「貯木場」へ。
山から運んできた木を、製材する前に材種とサイズごとにわけておく、
丸太置場です。
サイズを測って材種ごとに振り分ける場所を決めて、
機械で送り出していきます。
後ろに見えるのは、石灰岩の採掘で有名な「武甲山」。二百名山のひとつ。
つづいて、製材工場へ。
丸太からむいた皮は、水分を含んだ木を乾燥させるためのボイラーの燃料に使われています。工場内で出たものを工場内で再利用していくという取組みです。
UFOキャッチャーのように、皮をつかんで落としていきます。
広い製材工場内。
ここから、地域の国産材を使っている、いろいろな家を建てる会社の現場へと出荷されていきます!
大きな乾燥機。先ほどの木の皮が燃料に使われています。
水分が多いまま使ってしまうと、その後の乾燥する過程で割れや、動きが激しくなってしまいます。
そうならないために、この扉の向こうで、時間をかけながら木の中の水分が抜かれてきます!
木造ドミノ住宅の大黒柱。6寸(約18㎝)角。
あらかじめ、四面にスリットが入っています。
これだけ太い柱になると、十分に乾燥させた木でも表面に「割れ」が発生する可能性があって、スリットを入れておくことでこの部分以外では割れが起きないようにする狙いがあります。
モルダー仕上げ 表面をキレイに仕上げていきますーー
そして、含水率(水分がどれくらい含まれているか=乾燥度合い)と、
ヤング(曲げ強度=木の強さ)を測定します。
機械だけではわからない、
木の通りまっすぐではない、クセがあるなどは人の目でチェックします。
これだけの長い年月と、たくさんの人の関わりの中で
ここまでやって来ても、
条件を満たしていない木は、この最終工程ではじかれてしまうのです!!
だから、本当に大切に使っていきたいと 心の底から実感します。
山の皆さん、本当にありがとうございます!!!
次回は、秋の開催になります。
今回参加できなかった皆さん、第25回でお会いしましょうーー
それでは。
(ガイド 新)